絵本の読み聞かせ(おはなし会)が終わると最近「幼稚園、保育園の入園はどちらがいいですか?」とよく質問を受けます。
私が教師をしている頃は、管轄が文部省と厚生省の違いで、カリキュラムに沿っての学びが幼稚園、子どもの発達によってプログラムを作り、生活指導をしていく所が保育園、その目的が違っていました。
今は、「幼保一貫」といって、幼稚園での延長保育(預かり保育)や小学校入学準備、保育園でも、お昼寝をせずに、年長さんだけのお勉強の時間にあてる園もあります。
小学校との連絡会では、小学校側から「字は読めなくてもよい、書けなくてもよい。」とのこと。実際には入学してから、靴箱は文字での名前明記。そして「お名前書いてください」と言われるようです。送り出す側としては、小学校に入って困らないようにと3学期に小学校入学の準備教育をします。
結論としては、今はあまり変わらなくなっています。お子様の性格を見て、規律に沿った園が良いのか、自由な保育が良いのか、一緒に色々な園を見学し、遊んでみて、探してあげることが大切だと思います。毎日が楽しい園生活をおくってほしいと願いますよね。
長年、子どもたちを見てきて「3歳までに人間の脳の80%が出来上がる」といわれる現代に、心の問題を大切に育ててあげたいと思います。それは、お父様、お母様の協力なしには、保育者のみでは出来ないことで、しっかりと抱きしめ、話しをゆっくりと聴き、共感し、親子の時間をたくさん楽しむ事だと思います。
お話しをたくさん知っている子どもは、情緒も安定し、自己肯定感も高まり「自分は自分」としてたくましく生きていける子どもになっています。
幸せな子どもたちがたくさん育ちますようにと願いを込めて、そして、親子講座と絵本の読み聞かせ講座のコラボ企画として「絵本de子育て」講座を企画しました。
お母様方にも、絵本を読む楽しさとともに、絵本を読んでもらう楽しさ、心地よさも味わって頂こうと思っています。秋のひととき親子でお楽しみください。
(文責 野山 敬子)
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