絵本で子育て

 食欲の秋、読書の秋です。
コロナもすこ〜し治まりはじめ世の中が動き出した感じです。
行楽の秋をまだ少ししか楽しめませんが、山々は今年も確実に赤や黄色に紅葉しています。


 子どもたちへのおはなし会を主催していて、こどもたちの本への興味の差を感じます。目を輝かせながら聞いてくれる子どもたち、先へ先へと興味を示してくれる子どもたちにはご家庭でのお母様の絵本の読み聞かせの習慣を感じます。あるおはなし会の時、よちよち歩きのお嬢さんが絵本にちかづいて、読んでいるテーブルの真ん前にトンと座りじっと話を聞き始めていましたが、なんだか体が傾いている感じ。笑いを我慢して次を読むと、ドテッ!と読んだとたん、横へ転びました。


また、違うおはなし会では、16人の子どもたちが「ぴよ〜ん」で、読み手がページをめくれずふと見ると、みんなしゃがんで目が上向き飛び上がる準備。ご家庭でいかに読んでもらっているかが分かりました。読み聞かせの醍醐味です。

 「絵本は、生後3ヶ月位から」と言われています。
子どもたちは、色で覚え、絵で覚え、お母様の声で覚えています。

絵本を読んでもらうことで、「親が自分を見てくれている。守ってくれている」と感じ自己肯定感を高めます。

 保育園の2歳児クラスで「あなたがだいすき」の絵本を読んだ時、子どもたちの後ろにいた23才の男性保育士が泣いていました。私は、なんだかいけないことをしたのかと子どもたちがお昼寝の時に聞いてみました。「ぼく、母に愛されていたんですね」って。「仕事ばかりして朝から保育園にポイッと預けられていたと思っていたけれど、絵本をたくさん知っているということは、たくさん愛されていたんだ〜なと思いました。」とのこと。


「絵本で子育て」これからも、おはなし会を通して広めていきたいと思います。今からでも大丈夫、実践してみてください。

(文責 野山 敬子

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