魔の2歳児

2歳の孫がイヤイヤ期で、周りを振り回している。
 
おしゃべりも上手になり、かなり正しく思っていることがわかる。
ただし、一貫性はないし、その時の気分で言うことはコロコロ変わる。当たり前のこと。
 
だからこそ、こちらの工夫も必要になる。
 
 
今、彼が大好きなのは「パウ・パトロール」というTV番組。
YouTubeでも視聴できる。
なのでちょっと暇な時間ができると、
「パウ・パトロール見る。」
「パウ・パトロール見せて。」
「パウ・パトロール見ようか。」と、何かにつけて見ようとする。
 
 
先日も、外から帰ってきたので、手を洗うよう促すと、
「手を洗ったら、パウ・パトロール見るね。」
と、独り言のように言っているので、
「手を洗ってもパウ・パトロールはみません。」と、あわてて伝える。
 
一旦、見始めると終わる時が大変。
「まだ見る〜〜。」
「消したらダメ〜。」
「ギャ〜〜。」と、手に追えなくなる。
 
だから、見る前が肝心。
 
「パウ・パトロール見るのは一つだけよ。終わったらサッと消すよ。できる?」と、尋ねる。
見たい気持ちが優先しているので、
「うん、わかった。」と二つ返事。
 
こちらも重ねて確認。
「見るのは一回だけね。そして、終わったらサッと消すよ。いい?」
すると
「うん、わかった。僕、サッサッサ〜〜と消すもん。」ときた。思わず吹き出す。
 
「じゃあ、お約束できたから、TVつけるね。」
 
そして、終わりの時間が来る。
「さ、終わったから消すね。」と言ってサクッとTVを消す。
 
自宅ではここでお決まりのギャン泣きが始まるらしい。
もし、そうなったら泣かせておこうと思っていた。
けれど、今日はバァバの家。彼はギャン泣きはせずに、
「もうちょっとパウ・パトロール見たかったな〜。もう一回、見たいな〜。」
と、つぶやいている。
しかも、涙目。
ガマンしているのがよくわかる。
 
でも、ここでその可愛さにほだされてTVを見せてしまってはしつけにならない。
ここでできるのは『勇気づけ』。
 
「よくガマンできたね。お約束どおり、サッサッサ〜と消せたね。」と、抱っこして頭なでなで。
私の腕の中でさらに彼はつぶやいている。
「まだ見たかったな〜。」
 
「まだ、見たかったのね。」と、私。
 
そして、彼の好きそうなおもちゃや本を出して、
「さあ、何で遊ぶ?」と、尋ねると、彼はサッと好きなものを選んで遊び始めた。
 
気持ちの切り替えが早いのもこの時期の特徴。
過ぎてしまえばなんてことはない。
 
可愛い孫にTVを見せるのは簡単なこと。
でも、その先にあるものを考えると、それではいけない。
 
子どもの気持ちを傷つけずに、でもちゃんと決まりを守らせながらしつけていく方法がある。
 
それを使えるようになると、こちらも怒ったり困ったりせずにしつけができる。
 
 
ペアレント・スキルアップ福岡でお届けしたいのはそのスキルがつまった魅力的な講座。
 
 
ただいま、新規の講座の開催に向けて準備中。
近日中にご案内ができると思いますのでご期待ください。
 

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