子どもが「行きたくない」と言った時

私には3人の子どもがいる。
3人とも大きくなり、今では彼らが子どもを育てる年齢になった。
彼らが小学生のころ、3人が3人「学校に行きたくない」と言った。

長女の時、私はあわてていた。
「どうして?なぜ行けないの?何か嫌なことがあったの?」
寄り添うつもりだったけど、
やっていることは尋問。
私の不安を解消するためのものだった。

見るからに具合が悪そうなので病院へ行くことにした。
「病院へ行こう」と言うと途端に元気になる。
けれど診察してもらい「どこも悪い所はありませんね」と言われると、一気に元気がなくなった。

幸い、担任と養護教諭の先生が連携して様子を見てくださり、友達がいないことが原因なのではないかと推察され、その後、解決した。

2歳年下の長男の時、まだ私はあわてていた。
小学校に入学し、かなり厳しい担任に当たってしまったのが原因だった。
すべてを受け止めかわいがってもらっていた幼稚園の先生とは真逆の先生。
月曜になるたびに「学校、行きたくない」と駄々をこねていた。

3人目の次女になると私はまったく違う対応ができた。
まず、心の余裕がある。
長男から10年たって生まれた次女。
その間に私は子育ての勉強をしていた。
問題が起こった時にまず、何をすればいいのかわかっていた。

ある日、学校から帰ってきた次女は、
「もう学校へ行かない」と言って泣き出した。
ここで私は「聴くスイッチ」をオンにする。
彼女が問題を抱えており、私ができることは「聴く」ことだけだとわかっていたからだ。

「学校に行きたくないくらい嫌なことがあったのね」と言うと、彼女は次々とその日に起きた出来事を話しはじめた。
私はただ聴くだけ。
時々「それはつらかったね」「それは悲しかったね」と気持ちを受け止める。
ひとしきり話し終わったら彼女はスッキリした顔をしてこう言った。
「聴いてくれてありがとう。さ、宿題しようっと」

その一言で、明日も学校に行くつもりなのだということが理解できた。
子どもとの関わり方を学んだ効果を実感した瞬間でもあった。
(文責:鶴田 明子

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PSFの教材販売

教材販売のお知らせ