大人こそ豊かな感受性を

今年も最後の月に入りました。
先日、いつも車で通るけやき通りの木々の葉っぱが散ってしまい、美しかった紅葉が終わってしまいました。🍂
裸になってしまった木々はなんだか淋しくて、
ああ、これから冬に突入するんだなあ〜
寒くなるのはいやだな
と思っていた私。


そんなとき、
国語の先生が、季節の詩を別室にもどうぞ!
と持って来られました。


「冬の祭り」(工藤直子)
葉がおちた はだかの冬の木の
枝のさきは寒くて淋しいか?
いいえ はればれ笑っています
枝先に 春夏秋があつまって
出番をまって遊んでいるから


えー!
「はればれ笑ってる」!
同じものを見ても、感じ方がこうも違う。
さすが詩人です。
その上、もう次の季節の準備に想いを馳せるなんて。自然の営みを日々感じながら、巡りくる季節を待ち望む。そんな、気持ちで私も過ごそう!って思いました。


昔から、詩を読むのが好きなんですが、それは自分の感性を少しでも豊かにしたいから。

20代に詩人茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」という詩に出会って、頭をガーンと殴られるくらいの衝撃を受けました。

この詩は
ぱさばさに乾いてゆく心を人のせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて…

で始まり、最後は「自分の感受性くらい自分で守ればかものよ」で終わる。
(よかったら、ぜひ全文を読んでみてくださいね。📖)

 

子育てにおいても、大人の感受性が問われると思っている。
豊かだと、子どもの行動の受け止め方も違ってくるような気がする。

学校で日々色んな問題を起こす子どもたちを目にするけれど、その子どもをどう理解するかは、私達大人がどれだけ感受性を豊かに働かせるかに拠るのではないでしょうか。

(文責 石橋 晴子

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