『かがみの孤城』を読んで

先週は秋を通り越していきなり冬がやってきたような寒さでしたが、今週は小春日和が訪れるとか。❣️

 

今回は2018年の本屋大賞を受賞した辻村深月さんの最高傑作『かがみの孤城』を読んで、不登校の親子の支援をしている仕事柄、その視点から少し考えた事を書いてみたいと思います。

その前に、この本分厚いのでまとまった時間がないと読めないな・・・ と敬遠して長い間積読状態だったのです。それが読み始めたら止まらず、後先考えずに夜更かしして一気に読み終えました。感動しました!

 

主人公はいじめにあって学校に行けなくなった中学1年の少女。家にひきこもっていたある日、自分の部屋で光っている鏡に吸い込まれて、たどり着いた先が不思議なお城。そこで同じような境遇の6人に出逢います。

皆れぞれに現実的な問題を抱えて悩んでいるんですが、それをお互いが分かるようになることを通して自分の問題に立ち向かって行く姿が描かれています。

私は学校にいけなくなった不登校の子にとっての居場所を考えた時”かがみの孤城”のような世界があったらどんなにいいだろうと思いました。

安心していられる場所
心地よいと感じられる場所
自分の存在を認めてもらえる場所
気持ちを分かち合える人がいる場所

現実にもそんな居場所があれば、きっと元気になっていける。自分本来の力を出して自信を持って一歩踏み出すことができるようになる気がします。 👍

そして、またこれは不登校の子 どもに限らずその親にとっても同じだということです。 私自身がそうでした。
学校に行けなくなったわが子を前にして悶々とする毎日。でも幸いなことに、知り合いが親の会に誘ってくれて、そこが私の居場所になりました。なので、今もし1人で悩んでおられるのでしたら、 ちょっとだけ勇気を出して親の会にいらっしゃいませんかとお誘いしたいです。 😊

安心していられる居場で、あのこともこのこともおしゃべりしてみてください。きっと少し元気になってお子様に向き合えると思います。

(文責 石橋 晴子

 

 

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