
「2024年度の小中高生の自殺者が、暫定値で527人と1,980年以降で最多」
なんと悲しいニュースでしょう。
亡くなった子どもたちが、1人で悩みを抱え込んでいた時の苦しみを思うと、本当に胸が痛みます。
さて、子どもたちを追い詰めないために、私たちは何に気をつければ良いのでしょう。
思春期の子どもたちは、「悩んでいる」「辛い」「苦しい」…というような本音を隠し、外では何事もないような顔でふる舞ったりしがちです。
その理由は…
「弱い」「暗い」自分を友だちに見せたくない。
理想の自分とかけ離れた「ネガティブな自分」が受け入れられない。
親に心配をかけたくない。
‥など、色々あるでしょう。
親が子どもに「良い子」を求め条件つきの愛情を与えてしまうと、子どもによっては親の期待に沿おうとして、ネガティブな面を親の前で出せなくなってしまいます。
子どもを良し悪しつけずに無条件に受けとめる事は、とても大事ですが、一方で親の価値観が問われるので、なかなか難しいですよね。
しかしながら「どんな自分でも、どんなにネガティブな感情を出してもちゃんと受け止めてもらえる」という安心感が、親への信頼を育んでいくので、ここは親の踏ん張りどころでしょう。
私は、「心配するのは親の仕事だから、心配かけないように…なんて思わずに何でも話してね」と、わが子が幼い頃から言ってきました。
子どもの話に心が揺れて、つい口を挟みたくなることもありましたが、そこはグッと我慢。
自分の気持ちを抑えて黙って耳を傾けます。
私たちが悩んでいる時に欲しいのは、アドバイスではなく「辛かったね」「腹が立ったのね」と、まずは共感の言葉ですよね。それは子どもも同じ。
子どもの中に解決するチカラがあることを信じて、パワーをチャージする気持ちで寄り添うのも大事です。
話を聴くだけではなく、心を寄せながら一緒に時を過ごすのも良いでしょうね。
人生に悩みはつきもの。
「困った時には支えてくれる」と子どもが思ってくれたら、親としてはハナマルではないでしょうか(*^^*)
(文責:佐藤 由美)
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