
先日、旅先のホテルで、あるご夫婦の会話を耳にしました。
奥様が何か尋ねたことに対して、ご主人は刺々しい言葉で
「はぁ〜、いちいち僕が確認しなくちゃいけないわけ?あなたが自分でちゃんと確認すれば良かったでしょ?そこまで僕がやってあげないとダメなの?ったく…はぁ〜」
と、更に大きなため息。
まるで上司が部下を叱責するような口調で、あんな言葉を投げかけられたら せっかくの旅行も気分が台無し!
夫婦という近い間柄だからなのかもしれませんが、相手をやっつけたくてドッチボールの球を力いっぱい投げつけているような言葉と口調は、傍で聞いていて 気分が悪くなりました(-.-)
この会話に違和感を覚えたけど、実は子どもに対しては結構やりがちなコミュニケーションではないでしょうか?以前の私は、やっていました…
「早く宿題しなさい!」と頭ごなしに指示したり、子どもの気持ちや言い分を聞かずに「それは違う!」と否定してはいませんか?
忙しさやイライラから「後で!」と突き放すような口調で、子どもの小さなSOSを無視してはいないか?など…
時々、自分の言動をふり返るとよいですね。
一方的にぶつけられるドッチボールのような言葉は、子どもの心を深く傷つけ、自己肯定感を低下させ、親への不信感を募らせます。
言葉のトゲは目には見えなくとも、親子の間に大きな溝を作っていきます。
『コミュニケーションはキャッチボールで』と言われますが、家族の中で温かな言葉のやり取りをするには、相手を思いやる言葉のボールを投げあうことが大切です。
子どもの言葉をしっかりと受けとめる、言葉の奥にある子どもの気持ちに耳を傾け、「どうしたの?」「何かあった?」と優しく問いかけることで、子どもは安心して自分の気持ちを話せるようになります。
また、自分の気持ちを伝える時も、感情的にならず落ち着いて、子どものペースに合わせて、丁寧に言葉を選ぶことが大切です。
言葉だけでなく、温かな笑顔や優しいふれあいが心を通わせる力になることもあります。
子どもの目を見て話を聴く、
頭ごなしに否定せず「そう思ったんだね」と受けとめる。
そして、「ありがとう」「大好きだよ」という感謝や愛情の言葉を、声に出して伝える♡
そんな風に、ちょっぴり意識をしてみませんか?
言葉は、相手の心を傷つける凶器にもなれば、
心を癒し勇気づける魔法にもなります。
ドッジボールのような言葉のぶつけ合いではなく、
お互いを思いやる温かな言葉のキャッチボールを心がけましょう♪
きっと、これまで以上に家族の絆が深まり、笑顔が増えますよ(^^)
(文責:魚永 久子)
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