『ガミガミ言わずに育てる方法』というワークショップを毎年行っている。
かなり反応がいい。
タイミングが合うとキャンセル待ちが出るほどの申し込みがある。
今年も3回シリーズで計画をしている。
提供する側の人間として日ごろから「ガミガミ言わない」ことを心がけている。
が、もちろん昔からそうだったわけではない。
紆余曲折を経て、ようやくなんとか、どうにかこうにか努力をし続けているということだ。
長女が結婚し孫ができた。
3歳半の女の子。
働きながら子育てをしている娘からは色々とお願いされる。
わが家でお留守番することも多い。
そして私は孫には「怒らない」と決めている。
怒らないだけで、「しつけない」わけではない。
必要なしつけはする。
食事時、お茶をこぼしたことがあった。
ばつの悪そうな顔をして「ごめんなさい。」とあやまる孫。
私はもちろん怒らない。
「大丈夫よ、だれでも失敗はあるんだから。
ちゃんとごめんなさいが言えたね。
これからお片付けするから拭くのを手伝ってくれる?」
孫はイキイキと手伝ってくれた。
「ありがとう。本当に助かった。」
見るとコップをテーブルの中央に置いている。
「あら、こぼさないように遠くに置いたんだね。」
と言うとうれしそうにうなずいていた。
数日前、長女がこんなことを報告してくれた。
朝、娘が飲み物をこぼした時のこと。
孫がすかさず言ったことばは、
「心配しなくていいよ、ママ。失敗はだれにでもあるんだから。」
怒らないしつけの効果はこれですよ!みなさん!
文章 鶴田明子
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